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決算リスク分析の追加（EDIUNET）

※以前別の場所で書いた文章を備忘的に書き記しておきます。

【投稿年月日】2008-10-01　【ジャンル】EDIUNET

※EDIUNETの開発状況。

◆ 決算リスク分析の追加

　従来までの簡易ＣＡ分析を発展的に解消し、独自の信用格付けと、最大５期分の簡易リスク診断する機能を追加。
信用格付け：決算リスク分析

◆ 「株魂（かぶたま） by EDIUNET」の名称変更

　　従来までの「株魂（かぶたま） by EDIUNET」を、「株式ランキング」に名称変更すると同時に、EDIUNETに完全に統合。

◆ EDIUNETスコアの名称変更

　従来までのEDIUNETスコアを、財務ランク（総括スコア）に名称変更すると同時に、財務ランク分析に完全に統合。

◆ 財務診断レポートの充実

　従来までの企業価値分析（企業価値と割安感）と財務ランク分析（財務ランクと財務成績）に加え、決算リスク分析（信用格付けとリスク）を追加して、より総合的な財務診断レポートにした。

◆ ユーザビリティの改善

　より使いやすいインターフェイスに変更。

　先日アクセス解析を見たところ、EDIUNETへのアクセスが増えていたので、その原因を調べたところ、某企業に行き着きました。どうやら某企業が突然破綻しそうな雰囲気になったらしく、財務内容を確認するためにEDIUNETを訪問する人が急増したというところです。

　これも一つの縁と言うことで、某企業について簡単に財務分析したところ、決算書の見た目以上に財務内容が悪いことが分かりました。
　その最中に、
「様々な決算リスク要因を集約化して、一定の規則に従い数値化すれば、信用格付けができるのではないか」
と思ったことが、今回のEDIUNET更新作業の発端です。

　今回追加した「決算リスク分析」は、従来の簡易ＣＡ分析をベースに構築しました。
　決算リスク要因については以下の３段階でランク付けしました。

危険：極めてリスクが高い。
警告：リスクが高い。
注意：リスクがある。

　また、決算リスクは以下の４つに分類しました。

経営リスク
資金繰りリスク
不良資産リスク
過剰投資リスク

　その上で、それっぽく見えるような計算規則によってプログラムした結果が、決算リスク分析の信用格付け機能です。

　以下、サンプル。

野村ホールディングス－決算リスク分析
ediunet.jp/company/8604/2/
楽天－決算リスク分析
ediunet.jp/company/4755/2/
ソフトバンク－決算リスク分析
ediunet.jp/company/9984/2/
ぴあ－決算リスク分析
ediunet.jp/company/4337/2/

　ただし、簡易リスク診断から機械的に算出している上に、できたばかりで決算リスク要因や計算規則について検討が不足しているので、しばらくは試行錯誤が続くかと思われます。
　「この信用格付けはないだろう」というケースがあれば、ご一報いただけると助かります。

　また、信用格付け機能の追加に合わせて、財務診断レポートを充実させました。以下の３つが主なコンテンツです。

企業価値分析：５つの企業価値と時価総額を一括比較することで、株価が割安か否かを判断。
財務ランク分析：６種類の財務ランクをベースに、総合的な財務成績を診断。
決算リスク分析：決算リスク要因をベースに、信用格付けを実施。

　このレポート機能については、今まで内容や統一性について常に不満がありましたが、ようやく満足いく水準に達したようです。質の異なる財務指標をコンパクトにまとめることができたことが最大の理由だと感じていますが、今後も引き続き利用しやすさを追及していく所存です。

　以下、サンプル。

野村ホールディングス－財務診断レポート
ediunet.jp/company/8604/
楽天－財務診断レポート
ediunet.jp/company/4755/
ソフトバンク－財務診断レポート
ediunet.jp/company/9984/
ぴあ－財務診断レポート
ediunet.jp/company/4337/

　EDIUNETは、当初、Ｕチャート分析と簡易ＣＡ分析だけでした。それが、企業価値や財務ランク、信用格付けまで診断できるまでに発展しました。
　もちろん分析精度が悪ければ、いくら機能を追加したところで意味がありません。今回のEDIUNET更新で必要十分な機能を実装したと思うので、今後は、機能を拡充するのではなく、分析精度を上げることに力を入れたいと思います。