Mash Up Award 3rd 部門賞受賞

※以前別の場所で書いた文章を備忘的に書き記しておきます。

【投稿年月日】2007-10-01 【ジャンル】独り言 | JavaScript

 弊社名義でMash Up Award 3rdというコンテストに出品していた旅魂(たびたま)というサイトが、フォートラベル賞を受賞しました。この場を借りて、コンテスト運営者、及び、使用させていただいたAPIの提供者の皆様方に感謝いたします。
 実は、このサイト、弊社の業務に直接関係なく、言ってみれば私個人の趣味のサイト(スミマセン、旅が大好きなもんで)という性格が強いので、法人名義での受賞はちょっと微妙な気分です。

Mash Up Award 3rd
 
 誤解を怖れずに言うと、この「旅魂(たびたま)」はAjaxを習熟することを目的に作成したサイトです。
 コンテストへの出品をボンヤリと検討していた当時、弊社が準備を進めていた「M&Aバンク」システムの構築が煮詰まっていました。会計データ入力画面の操作性が良くなかったのが最大の要因です。いかにすれば、ユーザビリティが高まり、ストレスなく入力してもらえるのか、方向性が全く見えていなかったのです。

 現状を打破できる可能性として、当時からAjaxは有力候補の一つでした。調べるにつれ、ユーザビリティの向上やサーバの負荷軽減など、予想以上にメリットが大きそうなことが分かってきました。ただ、ここ数年Ajaxなどの動きのあるサイトが流行している中、自分には縁遠いものだと避けて通っていたので、どのように使っていいかサッパリ分かりません。JavaScriptや非同期通信などを一から学ぶ必要があったので、正直なところ全く気が進まない状態だったのです。

 と言うわけで、「Mash up Award 3rd」コンテストへの出品を動機付けに、Ajaxサイトを構築することにしました。個人名義で応募してもよかったのですが、運よく入賞でもすれば弊社にとってメリットがありそうだったので、弊社名義にしました。(受賞しなかったら、何事もなくスルーしようと考えていたのは内緒です)

 「旅魂(たびたま)」を作成したことで、思惑通りAjaxの基本を習熟することができました。XMLではなくJSONを使ったり、prototype.jsなどのフレームワークを使用せずに一からゴリゴリ記述したおかげか、同時に複数のファイルを読込む際のモッサリ感はほとんどありません。これで自信がついたこともあり、「M&Aバンク」システムの構築を再開したところ、作業は予想以上にはかどり、9月10日に体験版を公開することができました。ちなみにM&Aバンク体験版もコンテストに応募しましたが、こちらは落選しました。と言うか、コンテスト締切日の9月10日の段階では、「ニュースのソムリエ」や「カレンダー+」といったマッシュアップ・コンテンツを公開していなかったこともあり、最初から結果は分かっていました。

 今回コンテストに参加して分かったのは、API提供者サイドと、開発者サイド(マッシュアッパーというらしいです)の意識のズレです。
 9/22、MA3 participant sessionというコンテスト参加者のためのイベントに参加して、自分の作ったサイトのプレゼンをしたのですが、その時に感じたのは、自分のプレゼン能力のなさと、他のマッシュアッパーの技術力の高さです。自分の欠点が分かったことは収穫でしたが(やや自虐的)、技術力の圧倒的な差を目の当たりにして正直かなりへこみました。
 ところが、いざ蓋を開けると、技術力が最も優れていると感じた作品は選外でした。

 思うに、API提供者サイドがマッシュアップに求めているのは実用的かつ日常的なもので、技術力はさほど重視していないのではないか、ということです。当り前のことですが、API提供者は、既に高い技術力を持っています。それより求められているのは、コンテンツ開発力やデザインのセンスなどではないかと。新たな方向性が見えさえすれば、後は技術力に優れた自社社員がシステムを構築していけばいいのですから。

 最後になりましたが、今後も機会(とヤル気)があれば、今回とは別の視点から応募してみることにします。おそらく「カレンダー+」のようなシンプルかつ実用的なものになると思いますが。ちなみに、Googleガジェットは、開発が容易な上に、Webサイト用に簡単に転用できるのが気に入っています。それにしても、Googleは外部の人材を利用するのがうまいですね(決して悪い意味ではなく)。
MA3

EDIUNET | PHP/MySQL | 独り言 | 提供サービス | JavaScript