IFRS適用会社が提出するXBRLのがっかりさ
※以前別の場所で書いた文章を備忘的に書き記しておきます。
【投稿年月日】2012-05-10 【ジャンル】EDIUNET
日本電波工業やHOYA、住友商事、日本板硝子に続き、日本たばこ産業もIFRS適用会社となった。IFRS早期適用・早期適用予定会社一覧
www.tse.or.jp/rules/ifrs/info.html
今までIFRSについてはEDIUNETで対応していなかったが、そろそろ対応させようかと重い腰を上げてXBRLの解析をはじめた。ところが、XML系の言語が苦手なこともあり、よく分からない。困った。
そこで、TeCAXを使ってXBRLを表示させたところ、すぐに原因が判明した。IFRSのXBRLは、日本基準に比べて、取得できる会計データが極端に少ないだけだった。悩んで損した。
TeCAX
t.co/8jZCroF0
IFRSのXBRLでは、BSで取得できるデータは総資産と純資産ぐらい。辛うじて現金も取得できそうだけど、取得できる会計データが少なすぎる。財務諸表の要約(サマリー)だ。PDFで開示されている決算書では有形固定資産や借入金など、詳細なものが開示されているのに、この落差はなんだ。
と言うことで、日本たばこ産業の広報に、IFRSのXBRLについて電話で確認した。
結論から言うと、金融庁がIFRSを強制適用しない限り、TDnetにおいて開示するXBRLは現状のまま、つまりサマリーのみとのこと。TeCAXで確認したところ、TDnetにおいては、IFRSで先行する日本電波工業やHOYAも同様だった。
流動資産や有形固定資産、借入金などの会計データが取得できないとなると、EDIUNETの存在価値が減損する。TDnetのXBRLは、残念ながら利用価値が乏しいということだ。
では、EDINETはどうかと、日本電波工業の決算書をTeCAXで確認したところ、財務諸表がバッチリ表示された。つまり、EDINETでは、IFRSも日本基準も、XBRLで取得できる会計データは豊富だということ。これは期待できる。取得できる会計データは異なるけれども、IFRSのXBRL解析作業をする価値がある。
ただ、TDnetはEDINETよりも速報性があるので、IFRS適用会社については、取り合えずサマリーだけを取得しておいて、その後、EDINETで詳細な会計データを取得する方向で考えている。面倒なんだけどね。
TDnet (適時開示情報閲覧サービス)
www.tse.or.jp/listing/disclosure/
EDINET
info.edinet-fsa.go.jp/
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