EDIUNET正式版(ver 1.0)の公開
※以前別の場所で書いた文章を備忘的に書き記しておきます。
【投稿年月日】2011-12-07 【ジャンル】EDIUNET
※EDIUNETの開発状況。◆ EDIUNET正式版(ver 1.0)の公開
非上場の会社を含め、XBRLで有価証券報告書を提出している全会社を収録するなど、質を大幅に高めた上で、EDIUNET正式版を公開。長年に渡るベータ版の状況が解消。現時点で、有価証券報告書をXBRLで提出している企業4,000社以上を収録。◆ 100種類以上の財務指標に対応
従来比で5倍以上の100種類以上に増加。会社ランキングや業種ランキングを参照。◆ 会社ランキングにおいて時系列グラフとUチャートを表示
会社ランキングにおいて、時系列グラフとUチャート(B/S、P/L、C/F)を表示することにより、会社の概略を把握することが可能に。(例:売上高ランキング)◆ お気に入り会社と最近アクセスした会社の統合
画面左上の「クイックメニュー」に「会社カートを見る」として、お気に入り会社と最近アクセスした会社を統合。目当ての会社にアクセスするのも、他社比較するのも容易に。◆ 各種財務グラフの追加
株式時価総額の時系列データを中心に折れ線グラフとして表示。他社比較も可能。◆ 決算書の詳細の追加
複数の決算期について、科目ごとにまとめて表示。複数の会社を比較することや決算データをダウンロードすることも可能。(例:朝日新聞社: 決算書の詳細)◆ 財務指標の詳細
複数の決算期について、財務指標ごとにまとめて表示。複数の会社を比較することや財務指標データをダウンロードすることも可能。(例:日東工業: 財務指標の詳細)◆ 無料ダウンロード機能の追加
ランキングデータや決算データ、財務指標データ、各種グラフ(売上高や株式時価総額、純利益率等)が無料でダウンロードできます(他社と比べることも可能)。原著作者のクレジットを表示すれば、複製・頒布・改変が可能ですし、営利目的で利用することも可能。 (例:キーエンス: ダウンロード)◆ 業種ランキングの追加
100種類以上の財務指標を用意。業種ランキングから、手軽に有望な業種を探したり比較したりできます。◆ 継続企業の前提に重要な疑義が存在すると思われる企業の追加
継続企業の前提に重要な疑義が存在すると思われる企業を追加。ただし、EDINETの全文検索より機械的に抽出しているので誤りがある可能性も。◆ 連結及び単体の決算、株主資本等変動計算書に対応
連結及び単体の決算、株主資本等変動計算書に対応。より詳細な財務分析が可能になる。◆ 経営自診と上級者用ページの一時休止
リニューアル準備のために、経営自診と上級者用ページを一時休止した。◆ アメリカ市場の取り扱い等の取りやめ
アメリカ市場の取り扱いや「Ediutter」、「株式ランキング」、モバイルページ、通貨切替機能を中止した。◆ ユーザビリティの改善
ソースをゼロベースから見直し、ユーザビリティの改善と同時に、ソースをシンプルにした。EDIUNET正式版を公開しました。EDIUNETアルファ版を公開したのが2006年11月ですから5年かかりました。
正式版まで、なぜこんなに時間がかかったかというと、財務データの取得元の問題をクリアできなかったからです。信頼できるデータ取得元を確保しておかないと、何かあった場合、即サービスを中止せざるをえません。そのような危険な橋を渡る気はなかったので、ベータ版として騙し騙し運営していました。
風向きが変わったのが2009年。金融庁が有価証券報告書のXBRL義務化に踏み切りました。法律に明記されたことにより、データ取得元が担保されたのです。それから数年経過したことで、ようやく正式版として公開できるまで財務データが蓄積された訳です。
また、今年に入って東京証券取引所が有料統計データサービスを開始したことも追い風になりました。東証限定ですが、株式時価総額の時系列データを入手することができるようになったのです。
この他に「Google Adsense」の存在が挙げられます。「最速資産運用」を1年半前に立ち上げたのですが、このサイトは「Google Adsense」導入を前提として作成しました。
しばらく放っておいたのですが、今年の夏頃に久しぶりに確認したところ、思ったより収益が上がっていました。そこで気合を入れてサイトを作り込んだところ収益が増加したので、それではと、他のサイト(「競売物件研究所」「間違いだらけの税務調査」「早わかり 新公益法人制度」)にも「Google Adsense」を導入してみたところ、順調に収益は増加。だったら、一番アクセスが多いEDIUNETに広告を貼ったらどうなるのか、楽しみだな、ワクワクするよな、ということでモチベーションも上がりました。
また、「Mashup Awards 7」へ「EDIUNET Graph」というサイトを応募したことも、EDIUNET正式版の進捗にプラスに働きました。canvasを使った折れ線グラフは、このコンテストの存在がなければ、あれほど完成度を高くすることはできなかったと思われます。
正式版の公開にこぎつけた安堵感はありますが、やり残したことも多く、しばらくは修正を加え続ける必要がありそうです。
その一つが、経営自診と上級者用ページ。本来ならばEDIUNET正式版と同時にリニューアルしたものを公開したかったのですが、諸事情により今回は見送りました。今後は有料化を含めて、様々な角度から検討して、再公開まで持っていきたいです。
また、アメリカ市場への対応も宿題として残っています。XBRLの仕組みについてはそれなりに理解できるようになったのですが、自らのつたない英語力ではアメリカ市場のXBRLを読みこなすことはできていません。と言うか、どういった文書を読めばいいのか、といった根本的なところから苦しんでいる状況にあります。可能ならば、以前のEDIUNETのようにアメリカ市場も対応させたいと考えています。自分にとってはハードルが高すぎるため、優先度は低いですが。。。
ここ数日、EDIUNET正式版のことで頭が一杯でしたが、本日公開したことで肩の荷が少し下りた感じです。何個かバグがありましたが、今のところ致命的なものはないようです。
これからも、より使いやすいEDIUNETを提供していきたいと思います。
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