XBRLのお勉強2 (EDINETとEDGAR)
※以前別の場所で書いた文章を備忘的に書き記しておきます。
【投稿年月日】2010-07-16 【ジャンル】独り言
前回(XBRLのお勉強)に続き、XBRLについてまとめてみる。上場企業のXBRLについては、日本市場ではEDINET、アメリカ市場ではEDGARがインターネットを通じて公開されている。
EDINET
info.edinet-fsa.go.jp/ 日本の金融庁が運営。XBRLの特徴は以下の通り。
- 財務諸表のXBRL化は、事業年度2009年3月期以降一気に義務化された。
- 現時点では膨大な量のXBRLデータが取得可能。
- 用語・科目体系は、EDINETタクソノミを採用。
- 標準のタクソノミに可能な限り準拠しているので他社比較が容易。
- XBRL化は財務諸表だけ。
EDGAR
www.sec.gov/edgar.shtml www.sec.gov/edgar/searchedgar/webusers.htm
アメリカのSECが運営(EDINETのお手本がEDGAR)。XBRLの特徴は以下の通り。
- 財務諸表のXBRL化は段階的に行なわれる。金融危機のため一度延期されたが、事業年度2010年6月期以降完全に義務化される予定。
- 現時点ではXBRLデータはさほど多くない。
- 用語・科目体系は、US-GAAPタクソノミを採用。
- 標準のタクソノミに必ずしも準拠しなくてもいい(※オレオレ科目が容認されている)みたいなので、他社比較が面倒かも。
- XBRL化は財務諸表と注記。
過去のXBRLについては、下記ページから辿るのが月別にまとめられているので最も分りやすい。
www.sec.gov/Archives/edgar/monthly/
直近のXBRLのRSSは下記ページ。
www.sec.gov/Archives/edgar/xbrlrss.all.xml
日米市場のXBRLをめぐる状況
意外だったのが、日本が圧倒的に進んでいること。アメリカでは既にXBRLが完全義務化されているとばかり思っていた。会計基準等の違いにより日米XBRLの用語・科目体系(タクソノミ)は一致しない。XBRLの導入で国際比較が容易になると考えていたが、大元であるIFRSタクソノミから独自に枝分かれしており、一筋縄ではいかない模様。
複数のタクソノミが乱立するので、上場企業にとっては事務負担が大きくなるわりに、会計データ再利用などのメリットはさほど大きくないかもしれない。
ちなみに、東証が運営するTDnetにも独自のタクソノミがあるが、EDINETタクソノミをベースに拡張した仕様なので、EDINETと同等と考えても問題ないようです。
XBRLの仕様等
XBRL JAPAN: FACT BOOKwww.xbrl-jp.org/download/
EDINET: XBRL関連ガイドライン・サンプル類
info.edinet-fsa.go.jp/EEW1E62022.html
TDnet: XBRLデータの仕様
www.tse.or.jp/rules/td/xbrl/data/
EDGAR: Standard Taxonomies (*英語)
www.sec.gov/info/edgar/edgartaxonomies.shtml
IFRS: taxonomy (*英語)
www.ifrs.org/XBRL/XBRL.htm
EDIUNET | PHP/MySQL | 独り言 | 提供サービス | JavaScript